【競馬db作成】[概論]②-B 競馬データの取得方法
競馬データベース作成 概論②-B
『概論②-B』では、競馬データの取得方法について、いくつか例を挙げていきます。
※『競馬データベース作成 概論②』は、A・Bの2部構成となっております。
前編にあたる『概論②-A』では、データ保持方法を解説しています。
平易なたとえ方をすると、概論②-A(保持方法)は『容器』の話。
B(取得方法)は、その容器に注ぐ『液体』の話です。
当記事は「容器にどんな液体を注ぐのか」=「どんなデータ配信サービスがあるのか」になります。
(…わかりにくい??笑)
JRAデータラボ
データラボは、JRA公式のデータ配信サービスになります。
(調査結果などがあるわけではありませんが、おそらく)日本最大の、競馬データ配信サービスです。
月額(税込)2090円で、「各種JRA公式データの取得」「専用競馬ソフト200本を使い放題」なサービスとなっています。この『専用競馬ソフト』には、TARGETや馬王が含まれています。このデータラボから配信されるデータを分析することになります。
このサービスでは、『競走馬』、『騎手』、『厩舎』といった、基本的なデータを中心に扱っています。
(次以降に挙げるデータ配信サービスと比べて、)最大の長所はその簡易性です。
データラボを契約し、TARGETをPCにインストール・データ取得すればすぐにデータ分析を行うことが可能です。
競馬道OnLine
競馬道OnLineは、競馬ブック(日本最大の競馬新聞)のデータ配信を行っているサービスです。
月額(税抜)2500円(2年契約であれば1500円)で使用できます。
データラボが配信しているような基本データはもちろん、『厩舎コメント』『調教内容』『スピード指数』など、競馬ブックに固有なデータも配信対象に含まれています。
※取得できるデータの詳細については、こちらをご確認ください。
データ配信はメール送付のため、そのデータを自身の競馬データベースなどに登録する作業が発生します。その点でデータラボに比べ、少しハードルの高いサービスにはなります。
JRDB
JRDBは、ネット媒体専門の競馬新聞です。
月額(税抜)1580~2580円(※付加サービス等で変動)で使用できます。
JRDBの最大の特徴は、一般的な競馬新聞が掲載していないデータを数多くそろえていることです。
『外厩』『馬具』『パドック情報』など、さまざまな予想ファクターがそろっています。
(特に『パドック情報』や『装着している馬具』の情報配信は、ネットだからこそですよね。)
※取得できるデータの詳細については、こちらをご確認ください。
こちらも競馬道OnLine同様、データファイルを自らのデータベースに取り込む必要があります。
netkeiba(からscraping)
netkeibaは日本最大の競馬サイトです。
月額1000円以内に収まる範囲ですべてのサービスを利用することが可能です。
(netkeibaに掲載されているデータは、デイリースポーツ・馬三郎の情報です)
サービスとしてデータ配信をしているわけではなく、掲載しているデータをスクレイピング(webページ上から必要なデータを機械的に取得すること)して、データ取得することになります。
スクレイピング用のプログラムを作成する必要があるため、(ここまでに紹介したデータサービスの中では)難易度が高めになります。
対象サイトの利用規約を守り、適切な範囲内にてお願いいたします。
最後に
無料でデータ取得できるサービスを期待していた方もいらっしゃると思いますが、残念ながらそんなサービスはありません。。他人と違うデータを使いたいのであれば、それ相応の支出が必要になる、ということでしょうか。
(概論②-Aでもあったように、)すべての選択肢には、メリットとデメリットが存在しています。
それらを勘案した上で、「どのデータ配信サービスが最も適しているか」、考える一助となれば幸いです。