【読書感想】ミリオンダラー馬券術 AAAA 竹内裕也
競馬ブックのレイティングを用いてレースレベル判定を行うことで、「能力的な評価」と、「レベル別血統適性」の予想観点として新ファクター:「レース波乱度」を作成。
競馬ブックのレイティングを用いてレースレベル判定を行うことで、「能力的な評価」と、「レベル別血統適性」の予想観点として新ファクター:「レース波乱度」を作成。
前作で出てきた「レースレベル」を、「血統」という視点で改めて切り取った時に見えてくる、『血統別得意レースレベル』のような発展系の予想理論。
競馬予想界の巨人・亀谷さんが執筆した、基礎理論本。これから亀谷さん理論を勉強したい人は、1冊目として本書がベストである、ということは間違いない。
具体的な予想観点の話と、競馬に対する抽象的な考え方の話。
(以下、前書き抜粋)
競馬予想を行う際には、展開読みが欠かせません。しかし残念ながら、世の中の多くのファンは「間違った展開読み」をしているのが実情です。近走の通過順に”1″が多く並ぶ馬を「前に行きそう」と予想したり、その結果、前に行きそうな馬が多いとみたら「ハイペースになりそう」と考えているはず。ですがそれは、著しく正確性に欠ける方法です。私が本書で提唱するのは、勝利に直結する「正しい展開読み」。
「競走馬が発揮できる能力は、前走経験で変わる」という考え方のもと、主にローテーション(特に距離短縮、距離延長)に着目した予想方法。
「馬券裁判男」として一時期話題になった著者が、予想理論をまとめた書籍。
簡単にいうと、(血統や調教など)何か一つのファクターにこだわるわけではなく、すべてのデータのうち、使えるものを厳選し、そのすべてを使う予想理論。
競馬王系のメディアで活躍されている、亀谷さん、双馬さん、古澤秀和さん、山崎エリカさんの、単勝系馬券に関する考え方をインタビュー形式でまとめている本書。
競馬予想の参考になるだけではなく、JRAが目指す馬場管理についても歴史的な経緯など含め詳細に書かれているため、純粋に読み物として面白い(好奇心満たされる)。
各コースごとに、「枠(内外)」「展開(前有利・差有利)」別の偏りをまとめている。双馬さんの考え方に則り、独自データを含めてまとめられているので、その点は面白い。